はるか昔、高校生の頃からよく歌っていたEric AndersenのCome To My Bedsideという名曲。思えば長ーい付き合いの曲です。
Eric Andersenという人は1960年代から日本でもかなり人気のあった人で、彼の曲は国内でも様々な人がカバーしています。その中でもThirsty Boots(邦題;疲れた靴)と並んで人気のあったのがこの曲で、岡林信康や加藤和彦など多くの人が歌っていました。
その日本語訳は大きくわけて2つあり、日高仁さんのものと中川五郎さんのもので、前者はプロらしい意訳で、後者は直訳に近いといっていいかも知れません。
小松英治さんという音楽に詳しい方が、ご自身のブログで両者の比較をされているので、多少加工の上引用させていただきます。
カム・トゥ・マイ・ベッド・サイド(作詞/作曲・Eric Andersen)
【日高仁・訳詩】 【中川五郎・訳詩】
1.おいでよぼくのベッドに□□□ おいでよベッドのそばに
ぼくの可愛い人□□□□□□□□□□ ドアを閉めてまっすぐに
二人の愛の夜を□□□□□□□□□□ぼくにやさしく身を寄せて
しずかに過ごそうよ□□□□□□□ ペティコートを床にお捨て
2.外では冷たい風が□□□□□□□□長い間 あなたを待っていた
ふいてはいるけれど□□□□□□ ふさわしい男になろうとした
二人抱き合えば□□□□□□□□□ 疲れた心を癒すあなたの愛
心は火と燃える□□□□□□□□□□ ぼくの服はあなたの手の中
3.君のやわらかな肌に□□□□□□ あなたの胸にそっと耳をあて
そっと手をおけば□□□□□□□□ 輝く命の秘密を知る
こたえる君の瞳□□□□□□□□□□ 過ぎ去ったあなたの苦しみを
こたえる君の瞳□□□□□□□□□□ 過ぎ去ったあなたの苦しみを
こたえる君の愛 □□□□□□□□□ ぼくは唇に読み取る
4.求めあうくちびる□□□□□□□□ 夕暮にあなたを想い
求めあう体□□□□□□□□□□□□□ 今日の日を待ちつづけた
求めあう愛□□□□□□□□□□□□□ あなたが身を寄せるぼくの腕に
いつしか夜もふける□□□□□□ 言葉じゃいえない何かがある
5. 澄んだ瞳がボクを見つめる
黒髪がボクの頬にかかる
朝の光より美しいその肌
優しい夏のそよ風のよう
6.おいでよぼくのベッドに□□□ おいでよベッドのそばに
ぼくの可愛い人□□□□□□□□□□ ドアを閉めてまっすぐに
二人の愛の夜を□□□□□□□□□ ぼくにやさしく身を寄せて
しずかに過ごそうよ□□□□□□ ペティコートを床にお捨て
最初、僕は中川五郎さんのものは知らなくて、岡林信康や加藤和彦の歌っていた日高仁さんの訳詩を歌っていました。
その後20代の半ばぐらいの頃に、中川五郎さん訳詩で本人が歌っているものを聴いて軽い衝撃を受け、それから中川訳を歌うようになりました。
理由は両者を読み比べてご推察のほどを。
高校生や大学生の頃と、もう少し年齢を重ねた時に、響く言葉が違ってきたのかも知れません。
先日、久しぶりにこの曲を歌おうと思ったら、1か所だけどうしても歌詞が思い出せず、調べてみると、中川訳にも部分的に違う2つの訳詩のあることがわかりました。
他は同じなのですが、
5番の”澄んだ瞳がボクを見つめる 黒髪がボクの頬にかかる”と
”山の水より澄んだあなたの瞳 流れるあなたの黒髪”。
【中川五郎・訳詩1】と【中川五郎・訳詩2】はたった2行の違いです。どちらもいいです。
ちなみに僕が歌っていたのは”山の水より澄んだあなたの瞳 流れるあなたの黒髪”の方でした。
日高さん訳詩も含め、皆さんはどの訳詩がお好みですか?
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