2013年3月7日木曜日

ウェストサイドソウル

花村萬月「ウェストサイドソウル」お気に入りの一節、高校生の主人公と、同級生の女の子との会話の一部

ーあんな、兄貴な、ブルースしかやろうとせえへんねん。
ーブルース。よう聞くけどな。どんなんやろ
ー12小節でな、ああめんどくさい。たいしたもんやあらへん。兄貴は以前のバンドぶっこわしてから、基本、引きこもりや。また自分でバンドつくってな、うちにドラムを叩かせたいねん。
ーええやんか、協力してやれば。
ー単調やもん、ブルースは。
ーふーん、単調なのか。
ー単調も単調、退屈や。うちにドラム叩かせたい理由いうのは、いう通りにする機械が欲しいだけや。よその人には、そう無茶いえんやろ。
ー兄妹なら言い放題。
ーま、奴隷にしたいんや。兄貴は独裁者や。温泉においては、独裁できへと、いやなんや。

・・・なかなか滋味に富んだ会話です(o^-')b

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ